日本人の「インターナショナルスクール入学」メリット、デメリットが良い理由8つ

 

グローバル時代と言われる現代、確かに大企業では社内公用語は英語だとか、新入社員の半数以上が外国人という日本企業が増えています。日本企業と外資系という区別さえつかないようなことになっています。


そんな現状から、英語教育に力を入れたいと思っているママが、一度は考える選択肢にインターナショナルスクールがあるのではないでしょうか?

今日は、『お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、“インターナショナルスクールに通うことのメリットとデメリット”についてをお話します。


 

■インターナショナルスクールに通わせるメリット


インターナショナルスクールは、もともと日本に住む外国人のために設立された学校ですから、一歩入ればそこは外国。日本の学校とはかなり違います。

そこで話される言語が英語であることはもちろん、生徒たちの雰囲気もまったく違います。ほとんどが日本人という日本の学校と比べると、世界各国の子どもが通うインターナショナルスクールは、それこそ人種のるつぼと言えます。

インターナショナルスクールで学ぶこととしてのメリットをいくつか挙げるとすれば、下記のような5点でしょう。

(1)ネイティブと同じような英語力が身に付く

(2)異文化に触れることができ、視野が広がる

(3)他民族や他国の友達ができる

(4)将来の仕事の選択肢が国内にとどまらず世界に広がる

(5)自分の意見を述べたり自己主張ができ、コミュニケーション能力が身に付く

 


■インターナショナルスクールのデメリット


インターナショナルスクールに行けば、英語力がついて活躍の場が広がって、いいことばかりのように思えますね。でも、もちろんデメリットや注意すべき点もあります。

(1)日本の学校教育法では各種学校扱いになり、義務教育を果たしたことにならない

(2)日本の公立高校を受験できない

(3)学費が非常に高い (年間2~300万円くらい)

(4)学校数が圧倒的に少ない=選択肢が少ない

(5)学校との連絡は英語なので親が英語を話せないと厳しい

(6)日本人でありながら漢字が書けないなど日本語力が劣る可能性がある

(7)日本の文化や習慣についての知識が乏しくなる可能性がある

(8)日本人としてのアイデンティティが育たないケースもある


 

■決める上での専門家からのアドバイス


インターナショナルスクールに行っていても、日本に住んでいるわけですから、日本語の会話力についてはさほど心配はないと思います。ただ、日本の文化や習慣、日本語の読み書きについては、家庭でしっかり学ばせるように親の努力が必要となります。

日本人としてのアイデンティティは、親の考え方や環境で、両極端に分かれるだろうと筆者は考えています。様々な国の人と出会うことで日本人だということを強く意識する場合と、完全に欧米文化に同化してしまい、外見は日本人だが中味は西洋人という、悪く言えば国籍不明の人間になってしまうケースです。

グローバル社会というと、英語が堪能であれば生き残れると錯覚してしまいがちですが、英語が話せる人間など世界中にいっぱいいます。英語で何を伝えるかということが大切、すなわち他国の人とは違う考え方やアイデアを持つことが武器になるのです。

そのためにも、日本人としてのアイデンティティを育ててあげることが、とても重要ですよ。

 

いかがですか?

今では完全欧米スタイルのインターナショナルスクールではなく、日本の学歴も取得できるインターナショナルスクールも出来てきています。

インターナショナルスクールを選択肢の一つとして考えているママは、“メリット・デメリット”をしっかり考えて選択してくださいね。

  

It Mama 引用